- タイトル
児童館子育てひろば 講演会
- 対象子育てママ 講演会 42名
- 講師柴田 正広
ご報告
2019年3月4日に調布ヶ丘児童館 子育てひろば から依頼を受け講演を行いました。ものすごい雨の中でしたが、たくさんの親子に参加していただきました。
テーマは「イライラしない子育て」~言葉のキャッチボールをめざして~」です。
講演内容
(1)子どもを一人の人格として認める
イライラしないで子育てするのは無理です。私にも今年1年生になる息子と6年生になる娘がいますが、片づけしなかったり、お風呂に入らなかったり、寝なかったり、毎日イライラしています。イライラすることがいけないのではなく、イライラした後、冷静にどう対応するか、どう気持ちを処理するかがが大事なのです。上手に子供とコミュニケーションをとることでイライラを減らしていくことはできます。
人には生まれ持った気質・性格があり、環境や人生の選択などによって後天的性格が形成されていきます。
子どもの持って生まれた性格を知って、その子に合った関わり方ができるようになってほしいです。
(2)子どもの自己肯定感を高める
子どもが小さいうちに、自己肯定感を高める子育てをしてほしいです。
臨床心理士の高垣忠一郎さんは、自己肯定感を「心の浮輪」のようなものだ、と言っています。浮輪があれば水面に楽に浮くことができますし、浮いたまま友達と会話をすることもできます。ところが、浮輪がないと浮くことにまず、多大なエネルギーがいります。
自己肯定感のある人は心の浮輪がある感覚です。
浮輪のない人は、生きること自体がとてもしんどくなります。
(3)子どもに響く言葉で伝える
人は価値観が違うと話し方や聞き方が異なり、同じ褒め言葉でも感じ方や受け止め方、反応が異なります。「自分が嬉しいと感じる言葉が相手も嬉しいとは限らない」ことがあります。まず親は自分のタイプを自覚し、子どものタイプを知ること。子供のタイプに合わせた褒め方をしていくことでよい関係が築けます。
(4)言葉のキャッチボールをめざして
子どもはいろんなボールを投げてきます。変化球・山なり・ワンバウンド、時には取れないボールも。それを「自分が投げたんだから自分で拾ってこい!」と言ってしまったらキャッチボールになりません。どんなボールでも受け止めてほしいのです。子どもは、自分を受け止めてくれたと思えば「安心します」。それだけでも十分ですが、そのあと、伝わる言葉で返してあげれば、さらに信頼関係がアップしていくわけです。
共感(受け止める)というステップを踏みながら、子どもとのコミュニケーションを楽しんでいただきたいです。
ご感想
◆自己肯定感の大切さを改めて感じた。子どもに向き合う参考にしたいと思う。保育士なので仕事にも活かした
い。
◆3つのタイプに分けることで、対応の仕方が違うことを知ることができてよかった。子どもに合った対応ができ
れば、自己肯定感をより伸ばすことができると思った。
◆子どもの性格を考えず、褒めたりしかったりしていたので、講座は目からウロコでとてもためになった。今日
帰ったら、夫と話し合い、子どもの性格を分析したい。
◆まさしく「しつけ」の段階に入り、子どもも自分の気持ちや望みを伝えようとしているが、キャッチボールがう
まくできない部分もあると感じている。早速実践してみたい。
◆あっという間の1時間だった。イライラはこれからだと思うが、参考にして子育てを頑張りたい。子どもだけで
なく、夫にも活かしたいと思う。
◆子どもだけでなく、夫とのコミュニケーションも見直すきっかけになった。とても面白かった。これから絶対役
立つと思う。
◆子育てだけでなく、すべての人間関係に活用できると思った。子どもに対しても、夫に対しても言葉をかける前
には考えてから、声かけしたいと思う。
◆3歳の子どもに手を焼いていて、毎日悩んでいたので申し込んだ。タイプ別に声かけが違うなんてびっくりし
た。同じ言葉をかけても、全然響かない人とやる気を出す人がいる・・と大発見だった。自分の今までの声かけ
を反省しつつ、今後に活かしたい。
◆子育てしていて思い通りにいかないことが多い中、つい怒ってしまうこともあり、これはよくないと思っていた
ところ、この講座を聞けました。自分と子どもとは違うことに改めて気づき、指針が見えたように思う。子育て
だけでなく、様々な面で参考になるお話だった。もっと深く話を聞いてみたくなった。