- タイトル
調布市立中学校 PTA講演会
- 対象調布市立中学校 PTA講演会 保護者30名
- 講師柴田 正広
ご報告
2018年10月11日に調布市立中学校のPTA主催の講演会で講演を行いました。中学校からは初めての依頼です。
テーマは『子どもの「やる気」を育むために』~親が子どもにできること~」です。
講演内容
(1)「やる気スイッチ」が入りやすい環境をつくる
「やる気スイッチ」を入れるには、まず、基本的な生活習慣(決まった時間に起きる・朝食を食べる等)がしっかりできていることが大前提にあります。生活リズムが狂っているとスイッチは入りません。親は子どもの「やる気スイッチ」が入るように環境を整えてあげればいいと思います。
「やる気スイッチ」は勉強が熱心になるためのスイッチではありません。
私は子どものころ、勉強は苦手でした。スポーツ(剣道・水泳・野球・卓球)に夢中でした。ある時、スイッチが入りました。それは、熱中時代というドラマを見て、「自分は北野広大先生のような先生になりたい!」と思ったのです。それから、先生になるためにはどうしたらいいのか、どんな高校へ行き、大学へ行けばいいのか調べました。
目標を見つけたことで、「やる気スイッチ」が入り勉強するようになりました。
偏差値や世間体といった観点で進学先や就職先を選ぶのではなく、自分の本来持っている能力を活かせる、発揮できる仕事につくことができれば幸せだと思います。
(2)子どもが「やる気をなくす」と感じる言葉
子どもが「やる気をなくす」と感じる言葉の1位は「早くしなさい」です。
「早く起きなさい」「早く食べなさい」「早く行きなさい」「早く勉強しなさい」「早くお風呂に入りなさい」「早く寝なさい」など、ついつい言ってしまいます。
親のひと言はいい意味でも、悪い意味でも大きな影響を与えます。命令言葉はやめて、子どもの言葉を受け止めることが大事です。例えば、子どもが帰ってきたときに「すぐに宿題をしなさい、手洗いうがいをしなさい」と言わず、「お帰りなさい!お疲れ様」と言ってあげる。すると、一日頑張ってきたことがこの言葉で癒され、また明日も頑張ろうという気持ちになります。子どもは受け止めてもらえれば、認められたと感じ、次の「やる気アップ」に繋がるのです。
(3)響く褒め言葉は人それぞれ
人は価値観が違うと話し方や聞き方が異なり、同じ褒め言葉でも感じ方や受け止め方、反応が異なります。「自分が嬉しいと感じる言葉が相手も嬉しいとは限らない」ことがあります。まず親は自分のタイプを自覚し、子供のタイプを知ること。子供のタイプに合わせた褒め方をしていくことでよい関係が築けます。
ご感想
◆現在、保育園で働いているが、この性格統計学を活用してみたい。
◆子供も親もタイプがあり、それぞれ対応の仕方が違うことが分り、とても勉強になりました。
◆プライベート、職場、それぞれでとてもうなづける話がたくさんで、ためになりました。
◆親の都合で声かけすることが多いので、子供を信頼して、自主的に行動するように声かけできるように心がけた
いと思いました。
◆「受け止める」っていう事はとても大切で、自信がついたり、やる気アップにつながったりするのだと、大変興
味深い内容でした。最近「ママは私のことを理解してくれない!」と娘に言われることが多いので、受け止めら
れるよう努力したいと思います。
◆思春期真っ只中の娘との付き合い方に日々戸惑うことばかりですが、性格の違いを知ったことにより、少しうま
くいけそうな兆しが見えました。
◆自分の性格は子供の頃、結婚した頃、子供を産んだ頃、現在と、その時々で関わり合う人で変化している気がし
ました。言葉の力の強さに改めて考えることができました。
◆今日からは今までと違った親子関係が築けそうな気がします。思春期で難しい時期ではありますが、私自身が意
識を変えることが大事なんだと痛感しました。