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    自己肯定感を「アナと雪の女王」で考える (画像出典eplus.jp)

ご存じの方も多い2014年の大ヒット映画「アナと雪の女王」。
あなたはご覧になられましたか?
自分らしく生きる、また姉妹愛をテーマとして描かれていますが、さらに「自己肯定感」についても深く考察できることに気がつきました。

 

時代の変化を表す象徴

映画「アナと雪の女王」。大ヒットの背景として、時代の流れが2017年から「家族愛」「自分らしく生きる」「本質」をテーマに、大きく変化していることがあげられます。

 

この映画から新たに何がつかみ取れるのか。

またこれからの未来を、もっとあなたらしく、あなたに合った方法で充実させるため、
今、何ができるかについて考えてみたいと思います。

是非一緒に考えてみませんか?

 

エルサの才能と両親のとまどい

エルサは雪や氷を操れる不思議な力を持っていますね。
妹のアナを助けようとして、この不思議な力を使ったのに、過って頭に傷を負わせてしまいました。
まだ、エルサは十分に自分の力を使いこなせなかったのでしょう。
そして、それを知った両親は、力のコントロールが出来ないエルサを隔離してしまいました。

 

ここからわかることは、エルサは、自分の力を理解できていない「自分を知らない」から、その力をうまく発揮できない状態です。
そして両親は、「力のコントロールが出来ないエルサ」を隔離したと言うよりも、「両親自体がエルサをコントロール出来ない」と言うことから隔離したと考える事が出来ます。

 

両親はエルサの力を活かすではなく、フタをする様に封じ込めてしまったのです。
認めて貰えないこと、そして妹のアナに怪我をさせてしまった罪悪感から、エルサは「自己肯定感」を失います。

 

新たな失敗、逃げ出すエルサ

エルサは一度の失敗で、自信も自己肯定感も失ってしまいました。
両親にも挫折を乗り越えさせて貰うことなく、隠されてしまったのです。
エルサはアナに会わなくなって、他の人との間にも自分から壁を作ってしまいましたね。

 

13年間閉ざしつづけた城の門を、特別に1日だけ開いて戴冠式が行われる日がやってきました。
自分を抑え感情を殺してなんとか1日を乗り切る覚悟をするエルサ。

 

そんな決心もむなしく、エルサはアナと口喧嘩になり、思わず人々の前で魔法を暴発させてしまう。
自分の力を知られ、国民からも怪物呼ばわりされたエルサは王国から逃げだします。
エルサは、たった一日も乗り切れなかった無力さで、自分を否定し、あてもなく北の山へ。
もうこのときのエルサは「自分の存在価値」をまったく感じられなくなっていました。

 

変わることを決意したエルサ

北の山にたどり着いたエルサはそこに魔法で氷の城を建て、自分を抑えつけるのをやめてありのまま独りで生きていく決意をしました。
お城から飛び出して自由に振る舞うことが出来る様になると、どうでしょう?
不思議な力を隠すことなく使えて、徐々に自分らしさを取り戻すので、エルサの表情がドンドン変わっていきます。

 

この映画で一番有名なシーンですね。
氷の能力を隠す象徴だった手袋を脱ぎすて、自分の持っている力を思い切り使いはじめました。
♪「どこまで、できるか、自分を試したいの!」
♪「そうよ、変わるのよ、私・・・・!」
氷の橋を渡し、変わることを決意して階段を一歩踏み出したエルサ。

 

 「(仮の)ありのままを」手に入れたエルサ

どんどん上へと登り、そこを自分の居場所に決めました。
足を踏みしめたとき、エルサの足元から氷の模様が広がり、エルサの動作に合わせるように、お城がどんどんたかくそびえ建ち、氷の柱が太くなり、氷の結晶の花が咲き・・・。封印していた氷の能力を抑えることなく使うことで城まで建てられることをエルサは体験したのです。

 

まさしく「エルサが自分の軸を決めた」という心の変化と、「自分を取り戻すことで何でもできる」という環境の変化を象徴しているように感じました。
人は、誰にも影響を受けない「自分の軸」が決まることで、動じない心を手に入れられるのです。

そして立場を象徴する王冠を投げ捨てた時、彼女は生まれ変わったのです。
エルサの表情も生き生きとしたものに変わっていきます。
♪「輝いていたい。もう決めたの。これでいいの、自分を好きになって。これでいいの、自分を信じて。」
♪「光浴びて、歩き出そう」
洋服も髪型も、そして歩き方まで・・・。自信はすべてを変えるのです。
ここで、エルサは「(仮の)ありのまま」を手に入れたのです。
♪「少しも寒くないわ・・・」
達成感の中に小さな強がり。この言葉に(仮の)伏線が隠されています。

 

再び自己肯定感を失うエルサ

氷のお城で暮らすエルサに、アナが会いに行きます。
凍ってしまった世界を溶かして欲しいというお願いのためです。
ところが、この時点でエルサは溶かす方法を身につけていないので、また「私には出来ない」と自分の力のなさを感じてしまいます。
お願いされていることに対して、自分で出来ないと思ったとき、多くの方が「だから自分は必要とされない」と感じて、自己肯定感を失います。

 

エルサにも同じ心理状況が出るのもわかりますよね。
アナの説得を受けていても、自分には何も出来ないと感じたエルサは、感情的になって不思議な力を使ったので、制御できないままアナの心を凍らせてしまいました。
この罪悪感はさらにエルサの自己肯定感を失わせていきます。

 

本当の「ありのまま」を手に入れるエルサ

心を凍らせられたアナを元に戻せるのが「真実の愛」です。
これはハンス王子からだと思っていましたが、そうではありません。
王国を乗っ取ろうとしてハンス王子がエルサに剣を向けたとき、アナが間に入ってかばいました。

 

アナは氷になってしまいハンス王子の剣を跳ね返す事が出来ましたが、その姿を見たエルサはアナを抱きしめながら泣きました。
その瞬間にアナの氷が溶け始め、エルサの愛が真実の愛だとわかりました。

 

今まで「自分は何も出来ない」「誰からも必要とされない」と思っていたエルサですが、アナを元通りに出来た成功体験で「自分も役に立てることがある」「自分にもにできる事がある」と気づき、自分を認めることが出来ました。

 

ありのままを受け入れてもらえる幸せ

人に対する愛を、自分が持っているとわかったことも大きいですね。
真実の愛は、エルサからアナへのものでもあり、アナからエルサに対してのものでもあります。
ここでエルサはアナからも愛されていることが実感できたのです。

 

そして、自分自身を受け入れられた自信からでしょうか?
氷の能力を、スケートリンクをつくるなど、人のために使えるようになりました。
なんの偽りもなく「自分らしさ」を受け入れて貰えたり、「自分らしさ」を遠慮なく出せると、人は「ありのままの姿」でいられるのではないでしょうか?

 

大人になってからでも取り戻せる

今回、悪役のハンス王子。実は彼も「自己肯定感」の観点から見れば、かわいそうな立場でした。
12人の兄がいる中で王位継承権は13位。

 

小さいころから「自分は大切な存在」だと感じられない中で「僕って、必要なの?」と思うことも多かったでしょう。だから他国で「必要とされる存在になれる」と思ったとたん野心が芽生えたのでしょうね。けれど悲しいかな、人を心底信じられないハンス王子。アナもエルサも裏切ってしまいました。彼の幼少期のトラウマがこのような結果を招いたのかもしれませんね。

 

大人になって自己肯定感を取り戻したエルサと、取り戻せなかったハンス王子。
対照的な2人ですが、勇気を持って心を開くことができたエルサが、本当の幸せを手に入れることができたのです。

 

きっと新たな発見が

ありのままに、自分らしく生きる。
いかがでしたか?
松たか子さんが歌う「ありのままに」のミュージッククリップ、今一度、歌詞に注目して聴いてみませんか?
そしてまだ観られていない方、この機会にご覧になられてはいかがでしょうか?
新たな発見、あなたの大きな一歩につなげられるかもしれませんよ。

機会がありましたら「アナ雪と自己肯定感」についてみなさんでお話しできたらいいですね。
大変長い解説となりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。
心から感謝します。

ジェイバン 稲場真由美


 

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