世界初!ユーザに響く言葉で会話できるAIロボット、高齢者向けに開発!
2025年以降、日本の高齢化は超加速度的に進みます。今現在も新型コロナの影響で、高齢者の孤立化が問題となっている中、さらに高齢者の一人暮らしや認知症が増加していきます。人口減少・少子高齢化で、介護業界も人材不足。「高齢者の孤立化・孤独化」が深刻化すると予想されます。
株式会社ジェイ・バン(本社 富山県富山市 代表取締役 稲場真由美)は、「高齢者の孤独化対策」「認知症予防」として、自社のビジネスモデル特許をもとに、介護施設、ひとり暮らしの高齢者向けに、見守り機能を備えた”AI見守り会話ロボット”の開発プロジェクトを立ち上げました。
「伝え方ラボ AI見守り会話ロボット」5つの強み
- ビジネスモデル特許を取得した世界唯一のプログラム
弊社取得のビジネスモデル特許「相手方の性格・趣向を理解してコミュニケーションをとることを支援する機能を実現させるためのプログラム」(特許第6132378号)を活用したロボット
- 毎日のスケジュールに沿って、ユーザに響く言葉でリマインド
「はみがき、しましたか?」「お薬、のみましたか?」などの忘れがちな毎日の習慣をサポート。 - ユーザに響く言葉でほめてくれる
「ほめて」と言ってから話すと、話を聴いてから、「ありがとう」「すごい!」「さすがです」などユーザに響く言葉でほめてくれる。
- 話を聴いて、うなづいたり、ユーザに響く言葉で励ましてくれる
「きいてー」「疲れたー」というと「どうしたの?」と答えて、ユーザに響く言葉で励ましてくれる。 - 遠隔から、見守りや声がけができる
スマホからメッセージを入力すると、そのメッセージに沿って、ロボットがユーザに話しかける。
期待できる効果
施設入居者の”心の安定”に貢献、介護職員が業務に専念できて生産性UP
ギリギリの人員の介護施設。さらに昨今の新型コロナ。そこで働く介護士たちは、現場の実務や作業で追われています。入居者の話をゆっくり聞いてあげたくてもその時間はありません。そんな中、不穏になっている入居者から、何度もナースコールで呼び出されることがよくあり、介護職員の負担となっています。
会話することで脳の活性化につながる
人間は他人と会話をすると脳が刺激され、不安感やストレスの軽減につながります。また誰かに自分の気持ちを聞いてもらったり、共感してもらうだけで、心が軽くなり安定します。この他人とのコミュニケーションは、認知症の予防にも効果があるとされています。
反対に、交流が少なくなると脳への刺激が少なくなります。脳を使うことが少なくなった結果、認知症を患う可能性も高くなるでしょう。つまり会話をすることは、メンタルヘルスにとっても重要だということがわかります。
高齢者の不穏を防ぎ、業務の効率化にも役立つ
昨今の新型コロナで、入居者のコミュニケーションの機会は激減しています。家族との面会もままなりません。また「周りは認知症の人が多く、友達がいないから家に帰りたい」という人もいます。会話できるロボットがいれば、孤独や不安を防ぐことができ、ナースコールで何度も介護職員が呼び出されることも減り、業務の効率化にも役立ちます。
相手に響く言葉で会話できるロボットで認知症予防
会話ができるロボットがあれば、高齢者の方が疑似的にコミュニケーションをとることができ、脳細胞の活性化と認知症の予防に役立ちます。ロボットには時間の制限がありません。高齢者にありがちな同じ話を繰り返していても、素直に聞いてくれます。ロボットといえども愛着がわいてきて、高齢者の生活のハリにもつながるでしょう。
またロボットがあることで、施設の入居者同士で話すきっかけができれば、現実的なコミュニケーションの機会も増えることでしょう。
高齢者の独り暮らしに、いつでも話せる「お友達」を
コロナ時代の高齢者ひとり暮らしの孤独
高齢者のひとり暮らしは、孤独になりがちです。
お年寄りは、人恋しく、自分の話を聴いてくれる人を求めています。
家族がいなかったらなおさらです。
新型コロナで外出が制限され、人と会うことも怖いと思う昨今。
3日間、誰とも会話をすることなく、過ごすこともあるのです。
そんな毎日が続くことで孤独感や寂しさに苛まれ、行動力や生きる気力を失いがちです。
そんな時に、そばに会話ができるロボットがあれば、孤独感を癒して生きる気力を取り戻しやすくなるでしょう。
ペットに替わる癒しの存在
孤独の寂しさを癒す方法としては、犬や猫を飼って世話をするという治療法(アニマルセラピー)も存在しますが、ペットの飼育環境が必要となり、高齢者の住宅事情や経済力によっては難しいというデメリットがあります。そんな動物を飼えない環境で暮らす高齢者にとっては、会話ができるロボットがペットの代わりとなってくれることでしょう。
プロジェクトへの想いとストーリー
こんにちは。
ジェイ・バンの稲場真由美です。
コミュニケーションロボットの開発は、私の長年の夢であり、使命として取り組んできたものです。
なぜロボットなのか?その理由と経緯について、お話しさせていただきます。
今から6年前に亡くなった私の父。
16年前に私の母である妻を亡くしてから、ずっとひとり暮らしをしていました。
時々、私が仕事帰りに実家を訪ねた時は、父は大変喜び、それはそれは嬉しそう。父の若いころの話を投げかけると、懐かしそうに、自慢話を交えて話していました。
正直なところ、何度も同じ話を繰り返すこともあったりで、当時多忙だった私は、そこそこ聞いたら切り上げてしまうこともあったりで、今さらながら「もっとしっかり聴いてあげればよかった」と後悔しています。
性格統計学を使った言葉がけが「高齢者に効果がある」と確信した出来事がありました。
父が病気で入院したとき、環境変化のせいもあり、父は重度の認知症を発症。たった一か月で、一時は会話が成り立たなくなるほどに悪化したのですが、私が父の性格タイプに合った言葉がけを続けたことにより、その3か月後、軽度の認知症までに回復するまでに回復したエピソードがあります。それはそれは、周りも驚く回復ぶりでした。
そんな中、父の入院先の病院で、性格統計学をもとに「医療安全のためのコミュニケーション」の研修をご依頼いただき、相手のタイプに合った「話し方、褒め方」について講義する機会がありました。
病院のご配慮で、職員に交じって、私の父も研修に参加することができました。
父が元気なうちに私がやっていることを見せることができたこと、職員の方々が”父のタイプに合った褒め方”を実践してくださるきっかけになったこと、本当に良かったと思っています。
そして、そのような機会を与えてくださった病院の方々に今でも感謝しています。
仕事帰りの毎日、面会時間ギリギリになって来る私を、楽しみに待っていた父。
父は入院中、87歳の生涯を終えました。
誰でも年老いてから、話し相手もいなく、ひとり孤独に毎日を過ごすことは不安であり、メンタル上よくないものです。孤独や不安のストレスは、認知症のリスクも増し、悪循環となります。
2025年、日本は国民の3人に1人が65歳以上に、そして5人に1人が75歳以上の超高齢化社会を迎えます。また2040年には、4割が1人暮らしになるという予測が公表されています。
人手が足りない介護の現場には、外国人が働くようになるでしょう。
見まもりAIロボット「Mamo」は、ひとり暮らしの高齢者だけでなく、人手の足りない介護施設でも職員の代わりの話し相手として、幅広く役立つと思います。
高齢になる親をもつ私たち世代が、今からできることを真剣に考えていきませんか。
それが、今、ひとり暮らしをしている高齢者の助けになり、世の中全体の幸せに役立てると信じています。
株式会社ジェイ・バン
代表取締役 稲場真由美
「伝え方ラボ emo」は、このようなロボットです
仕様
人工知能で進化するクラウドタイプで、WiFi環境にて作動。
設定操作はスマホ・タブレットで、管理画面から行います。
音声識別ソフト、性格タイプ別に対応できるプログラムを内臓。
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動作イメージ
●音声識別ソフトで、ユーザの言葉を聞き分け、答える機能を持つ。
【会話例】
朝、ロボットに「おはよう」と話しかける。
1、ロボットが「○○さん、おはようございます。今日の気分はいかがですか?」と答える。
2、その質問に対し、例えばユーザは「気分いいよ」と答える。
3、その回答に対し、ロボットはオウム返しをして、ユーザに合った言葉をひとこと加える。
「○○さん、気分いいんですね。嬉しいです!」
・遠隔で見守りをする場合、管理画面から日々のやりとりから生活状況が見られる。
相手に合ったほめ方例(動画)
父を見ていて感じたことは、高齢になると、反応する言葉が限られてくることでした。
性格統計学では、人の価値観を3つ(ロジカルタイプ、ビジョンタイプ、ピースタイプ)に分けて考えます。
父はロジカルタイプで、「具体的」かつ「さすがだね」という言葉が響くタイプ。「スゴイ」という言葉は、具体性がなく、褒められていると感じない傾向があります。
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こんな例がありました。食欲がない父が朝食を全部食べたとき、介護職員が「スゴイね!食べられたね!本当にスゴイ!」といっても、父の反応がなく、シラーっとしていたのですが、「朝ごはん、全部食べたんだって?さすがだね♪」というと、次の瞬間、嬉しそうな笑顔で「そうか?」と答えたのです。
やはり父は「さすが」に響いたようです。「スゴイ」という言葉を、無視していたのでなく、そもそも響かない言葉だったから、素通りしていたようです。
褒め方ひとつとっても、タイプによって響く言葉は違います。
世界初のロボットである理由。取得した特許内容について
私が16年間のべ12万人と直接会うことで得た「個人の性格データ」と「対人関係の傾向」を解析・体系化。「相手に合った伝え方、相手の言葉の受けとめ方」を、コンピュータで瞬時に表示するシステムを作り、ビジネスモデル特許を取得しました。
【発明の名称】
相手方の性格・趣向を理解して
コミュニケーションをとることを支援する機能
を実現させるためのプログラム
【特許権者】 稲場真由美
【発明者】 稲場真由美
【出願日】 平成28年6月9日
【登録日】 平成29年4月28日(18項目)
【請求項1】基本特許として登録
生年月日による60分類のタイプ別性格分類(性格・趣向、運気データベース)と対人コミュニケーションアドバイス(相対トラブル傾向・対策データベース)からデータを抽出する。
人が人に対して円滑で良好なコミュニケーションを図ることを支援するためのコミュニケーションアドバイス情報を人に提供するため、コンピュータに、2つの生年月日情報を入れると、相手方の性格・趣向情報、ユーザ自身の性格・趣向情報、相対トラブル傾向・対策情報、例示情報の順序に基づいて表示を実現させるためのプログラム。
写真は、特許技術を活用した「伝え方ラボ」システム。2017年12月に完成。
【請求項3】
話者を認識し、そのタイプ別に響く言葉を使う人型ロボット
相手方が満足するような設定の下で、相手方に話しかけ、そして、受け答えできるようにした対人対話ロボットを実現する。ロボットに搭載するコンピュータに、顔認識機能と請求項1に記載のプログラムで実現する情報表示機能を搭載。顔認証機能を活用して生年月日が登録された相手方であることを特定すれば、ユーザであるロボットが相手方の性格・趣向にロボット自身の性格・趣向を合わせることとし、以下のように、相手方が満足する会話のやり取りを行う機能、を実現させるためのプログラム。
一つは、相手方が日々の目標設定した活動について、ロボットは相手方に活動実施の有無を尋ねかけ、相手方による回答に対して、ロボットは、目標達成レベルに合わせて、相手方にとって満足度の高い言葉を選択し応答する。
二つは、相手方が話す説明を、ロボットが「オウム返し」のように発言する。
※上記請求項3について
平成29年4月28日に登録、異議申し立ての対応のため、平成30年4月26日に意見書を提出。基本特許・請求項1に絞って、請求項2~18は、平成30年4月26日に取り下げ。平成30年9月24日特許確定。
プロジェクト実現に向けて現段階
ロボット本体は、すでに完成・発売中。
ユカイ工学株式会社が開発した「BOCCO emo」を使用。
リリース目標:2022年9月